2002年11月26日（火）ソワレ １階Ｃ列22番
＜キャスト＞
オペラ座の怪人：高井 治 クリスティーヌ・ダーエ：村田 恵理子
ラウル・シャニー子爵：柳瀬 大輔 カルロッタ・ジュディチェルリ：河合 和代
メグ・ジリー：荒木 美保 マダム・ジリー：西島 美子
ムッシュー・アンドレ：林 和男 ムッシュー・フィルマン：青木 朗
ウバルド・ピアンジ：半場 俊一郎 ムッシュー・レイエ： 深見 正博
ムッシュー・ルフェーブル：川地 啓友 ジョセフ・ブケー：宮本 力
ワタクシ、京都で思いっきり壊れてきました…終電に乗りそこねるくらい（爆；）
今日は３名もご一緒のかたがいて、さながらプチオフ会状態です。
久方ぶりの上手ブロック、実に３ヶ月ぶりでございます。ずらずら書くのもなんだかなー、と思い始めた今日この頃。
レポ書くために見ているわけでなし、アラ捜しになるのもイヤだし…と
いろいろ思うところもございまして、ちょっとすっきりしたご報告にしたいなーと
努力だけは（笑；）してみようと思います。同じ演目を何度も見るのってどうよ？と思うこともありますが、
「一瞬」を永久に胸に刻み込むのも舞台なら、
その「一瞬」を求めて何度も何度も足を運んでしまうのも舞台だと思うんですよ。（ふつー、その「舞台」の演目は同じじゃーないだろ、
とゆーツッコミ不可）
だから、私はこれからも可能な限り足を運ぶでしょう（おお、開き直り^^；）ご一緒したおじょーさんがノリのいい方でして、お喋りがとっても楽しい♪
実はこの日、花屋に勤める妹にお願いして高井さんにお花をお持ちしていたのもあって、
（そんなことするの、生まれて初めて…）少し気が高ぶってたんですが、
お喋りで肩の力がすーっと抜けていくのが自分でもわかります。ハンニバル。
視点が変わると、やはり受け取り方も変わるわけで。
下手側からはアンドレ＆フィルマン視線ですが、上手はマダム＆メグ視線で
見ることができるんですね。
メグは初の荒木さん。演技に硬さが見られるものの、好意の持てる硬さです。
体が動かなくても、気持ちがそれを補って余りあるような。今後が楽しみかも。久しぶりに見る柳瀬ラウル、なんか勢いにあふれていますね。
台詞もスタッカートがかかってるカンジ。はじめっから熱いです。
新人にゃあ負けないぜ、ってとこですか？（笑；）
ラウルという役を自分のものにしている余裕というんでしょうか、そんなものも
今日の彼からは感じられました。そして…今日のファントムの第一声。
10週目を越えていらっしゃるのになんて軽やかなお声なんでしょう。
クリスならずとも、心に翼が生えて飛んでしまいそう。The music of the nightでは、「こころーのおもむくままぁぁぁぁっ♪」にヒヤッと
いたしましたが、恋した男の喜びやぎこちなさを感じました。恋をして、胸をときめかせて、姿を垣間見るだけでも嬉しくて。
でも…やがてそれ以上を欲してしまう。
その手をとり…触れたい、触れてほしい…。
ごくごく普通の感情なのに彼がなぜ、こんなにも哀しく見えるのか。
それは彼にとって文字通り「たったひとつの大切なもの」だから。
求めても与えられず、ましてや他者から求められることも決してなかったものだから。
…あああ、もう胸がいっぱい☆前列の宿命、「上にいるファントムはみられない」…見れたぞ☆しかも真上のあなたを☆
天使像の上はさすがにムリでしたが…ああ、そのまま飛び降りてきてぇ。（こらこら☆）
なんでしょね、今日はかなり妄想入ってます。幕間はみなさんでシャンパンでかんぱーい、と☆
…ここでアルコールをあおってしまったのが、暴走する原因になったのかもしれない（爆；）マスカレード。
イントロのあやつり人形のような振りつけ。
やっぱみんな踊らされてるってーことなのか。
しかーし、あっちこっちで邪魔されてる（クリスのトコロへ行こうとして妨害されてる）
ラウル。からかわれまくりですな。
そう簡単にゃクリスをまるごと自分のものにゃできんぞ、ラウル？今日の奈落落ちも、哀しいほど煙が出てませんでした…もう少し景気良くやってくれい☆
墓場にて。
朗々と歌い上げる村田クリス。
見てて安心はできるんですが、今日は心にひびくものがなかったような。「この苦しみ悲しみにわかれを告げるために…」
クリスにとっての「苦しみ」「悲しみ」が何なのか。
さっぱり響いてこないんです。
愛する父に頼れない、助けてはもらえない「悲しみ」？
庇護者と思っていた「音楽の天使」は、人殺しのおそろしい「怪人」。
その怪人に狙われつきまとわれる「苦しみ」？ファントム寄りな見方なのは百も承知ですが、点が辛くなってしまうのは否めませんが。
ひとりの男としての哀しみと、「なぜ？」という感情の渦。
自分に対してあまりにも非情な運命に。
愛を返してくれないクリスティーヌに。
自分を追い詰めていく人々に。なぜ、求めるものが得られない？
なぜ、当たり前のことが自分には許されない？「なぜ？」「WHY？」
そんな声にならない言葉が、想いが最後まで舞台中にあふれていたような、そんな舞台でした。終わった後、すんごいハプニングが待ちうけているとはつゆしらず。
こーいうときに限って、髪の毛はボサボサだわ口紅は落ちてるわ☆（笑；）
でも、シヤワセだからいいんです･･･たとえ終電に乗り遅れたって（爆；）☆そのシヤワセにのっかって、京都駅大階段前のツリーで４人マスカレードポーズをとったなんて
とても言えない…（言ってるだろーが☆）写真できたらアップしちゃおっかな♪（おいっ）
…観劇の部屋へ