2003年11月9日(日)マチネ 1階B列22番
 

<キャスト>
 

オペラ座の怪 人:高井 治          クリスティーヌ・ダーエ:五東 由衣
ラウル・シャニー子 爵:佐野 正幸      カルロッタ・ジュディチェルリ:河合 和代
メグ・ジリー:安食 智紀           マダム・ジリー:西島 美子
ムッシュー・アンド レ:林 和男        ムッシュー・フィルマン:青木 朗
ウバルド・ピアンジ:半場 俊一郎       ムッシュー・レイエ: 嘉納 兼徳
ムッシュー・ルフェー ブル:深見 正博   ジョセフ・ブケー:宮本 力
 
 

さて、当初は予定になかった9日マチネ観劇。
いとしのおねーさまの「最前列センターよ(はぁと)」な
あまーいお誘いにあっさり乗って行ってまいりました(笑)


霧の関空は離陸がしっかり遅れ、福岡には30分遅れで到着。
どうも10:05関空発11:15福岡着の飛行機は遅れやすいです…定刻どおりに着いたことないぞ(--)☆
おかげで、お待たせするわ野暮用でお食事取る時間もないわでおねーさまには
ホントご迷惑をかけまくり、恩を仇で返すような仕儀と相成りました…申し訳ございませぬ。


……。


気を取り直してオークションシーンから。
シャンデリアは…目の前どーん☆でやはり邪魔ですね(笑)
深見オークショナーはまったく見えません。
須郷さん、ここでも演技が細かくていらっしゃるのね。
猿のオルゴールが入っていたボックスに腰掛けていらっしゃるんですが
お退きになるときにも、表情が細やかに変わります。


ハンニバル。
カルロッタ&ピアンジ、主役お二人が安定しておりますね♪
さすがに舞台が邪魔で、ダンサーたちのトゥ部分が見えないのはちょっともったいない。


そして、相変わらずレイエ先生の細かな表情がいとおしゅうございます。
注意したにもかかわらず、2度目の歌詞をしっかり「ローを〜♪」と歌っちゃてるのに対し
「むきぃーっ☆」となっておられるのがこれまたLOVE(爆)
あいかわらず細かくて楽しいっす。
「新しい支配人のおっしゃることなら…」カルロッタが答えるとき、レイエ先生って
プロンプターに指示を出すために、舞台の真正面で台本持ってしゃがみますよね。
…もろ目の前の喜納さまに舞い上がるおたわけ1名(笑)


Think of me。
そろそろ1ヶ月の五東クリス、少々お声にお疲れを感じます。
高音部は、気合を入れてというか、「さぁ出すわよ」っていう気負いが見えちゃいますね。
それでも優しく、語りかけるように歌われております。


佐野ラウル。
ブラヴァ!の後、はっと我に返るのが貴族をカンジさせないんですが(笑)
はっ、やっちゃた☆という表情が可愛らしゅうございますです。


Angel of music。
京都以来お久しぶりの安食メグ…他のメグさんに比べるとやはり声が出ませんね。
いつも、ちょっと哀しげな顔をしておりました。。
「プリマドンナ」のときなぞ、マダムにたしなめられて今にも泣きそうな表情。
いまだちょっぴり不安定なその演技も関係しているんでしょうが、
「おせっかいやきでしっかりもの」(…って勝手に抱いてるイメージですが)
にはちょっぴり遠いんですよね。
ある意味、儚さや不安定さにおいては五東クリスよりクリスっぽい(>▽<); 


ワタクシがファントムだったら、五東クリスよりも安食メグのほうが放っておけなくて
ちょっかいだしちゃいそうです(爆)
あ、でもマダムがコワイか…お姑さま付きだな(笑)


The mirror 〜 The phantom of the opera
前回から1ヶ月、そろそろ大丈夫かしらと勝手に気を揉んでおりましたが
お声はあいかわず昂ぶりすぎることなく、無反応過ぎることもなく。
時折、無表情という仮面の中に得体の知れない激情を隠し持っているファントム。


アンマスクシーン。
普段よりは幾分おとなしめだったように感じました。
クリスへとはいよって行くあのシーンが目の前…というのはさすがにくるものがありましたね。
一瞬、強く濃く絡み合う二人の視線。
手が触れていたらそのままどうなっちゃうのかしらっ☆とヘンな期待を抱いてしまう(ォィ)


マスカレード。
須郷さんそのアドリブなにーっ?
素敵すぎですっ☆
(須郷さんは、あやしいシノワズリ系のカッコしてます。
 最後のほうで、上手側からマントつけて両性具有なカッコの人の後から出てくるの)


支配人たちやマダム・メグがひとことづずつ歌っていく後ろで、
くるくるっと回りながら、ちょっとたちどまり、
右手を(てのひらを上を向け、指先は客席側に向けられてました)
なにやら「ふっ☆」と吹くマネをするんです。
ちょうど、右手に鳥の羽か何かをのせて、それをふっ…と吹くみたいな。


その一連の仕草をもろに視線があうような勘違い席で見た日にゃあ
壊れるなってほうが無理です(きっぱり☆)
もう、ホント最近の須郷さんから目が離せない…どうしよう?(爆)
ああ、マスカレードのシーンだけでもいいから舞台全景を撮ったビデオが欲しい。


The point of noreturn。
クリスはいつ、ピアンジとファントムがすりかわったことに気づいたのか。
どなたがクリスを演じているか、またその日によって微妙に変わったりも
いたしますが今日の五東クリスははじめから…その声を聞いたときから
「もしかして…まさか」そんな不安を打ち消しきれない、実際にはいま観客の前で
演技をしているというのに、それを時折忘れてしまうような素の「不安」を
覗かせていたように見えました。


最後のシーンは悲哀の色濃いものになっていました。
なんだかやたら哀しかったかな。
はじめから自分が哀しい恋をしていることを見据えている瞳。
うすうす感づいている結末に自分が傷つかないよう、防衛線を
はっていたようにも見えました。


キスの時の哀しげな顔。
ずーっと…眉根を寄せたつらそうな、哀しそうな表情に見えたんです。
初めて得たそのぬくもりが、かえって彼を傷つけてしまったのだろうか。
手に入った瞬間からその手を離れていくことが決まっているいとしいもの。


ならばいっそ、この身に情けなどかけなければいいものを。


ぬくもりを知ったあとの寒さは、同じ寒さでもぬくもりを知る前以上に
寒々しくてつらい気がして…そんな弱っちいヤツ(笑)でないのは百も承知ですが
本当の意味での「孤独」を知ってしまった彼が、その後あっさりと生を
手放してしまうのでは…と危惧してしまう表情でございました。


おまけのカーテンコール。
・・・やっぱりまん前に立たれてしまうのね(爆)
そっちをまっすぐ見られない小心者でございました…目が泳いじゃった☆(>▽<);


さてさて、今日の観劇を終えて。
何かをいただいた、という思いが薄い舞台だったんですよ。
悪く言っちゃうと「可もなく不可もなく」な。
観たもの受け取ったものがすべてこの身を素通りしてしまったような…
もちろん、観る側にモンダイがあるのですけどね。
なにより、終演後のおしゃべりが楽しすぎてしまったのがイチバンのモンダイだと思うわ(爆)


オペラ座観劇の大先輩と、わたくしなんぞよりよっぽどサイトを持っていただいて
オペラ座に関する考察を語っていただきたいおねーさま。
過去の話から今回の福岡、エリックの内面にも鋭く(容赦なく^^;)メスを入れて突っ込みまくり。
この3人が語りだしたらさすがの怪人さまも形無しでございますね…負けると思うわ(笑)


帰りの飛行機の時間もいつもより遅くしたんですが、まったく意味なし(>▽<);
いっそ泊まりたいと本気で思いました☆
お二方、ありがとうございました♪

   巨大クリスマスツリーとオペラ座看板のツーショット。


  オペラ座の地下湖をイメージしたイルミネーション。
                      こうやって見ると綺麗なんですけどね…
  つぶやき日記にも書きましたが、某有名花屋さんで見つけた青い薔薇。
                  色水を吸い上げさせているのですが、一瞬びっくりするほど綺麗な青に
                  染まっています・・・葉っぱや"がく"も青いですけど(笑)




 
 
 

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