半年間の空白
＜2003/09/13＞
屋上 でふたりが愛を語 り、ファントムが怒り狂ってから（笑）半年。
華やかなマスカレードで第２幕が幕を開けます。
マスカレードで新年のお祝い…ということは屋上シーンやイル・ムートのシーンは
夏の盛りだったのねん？というのはちょっと置いておいて、
半年間を経て「RED DEATH 〜赤い死〜」の衣装を身にまとい現れたファントム。
「驚いたかね？ 私はまだ健在だ…」
半年もアナタひきこもってたのかい？（爆）
その間いったいナニやってたんだとかクリスにはまったく会わなかったのかとか
不思議に思えることは山ほどございますね。
特に気になるのはクリスを半年もほったらかしにしていたのか、ってこと。
そしてその間、クリスとラウルの間に進展はあったのか。
それによって、マスカレードから最後までの物語の流れも解釈の仕方が
変わってくるような気がしませんか？
ラウルとクリスティーヌ。
マスカレードの最中に二人は「婚約」したことがわかります。
婚約指輪まであるところを見ると、口約束の次の段階･･･周囲には内緒ながら
お互いがきちんと取り交わした約束といったところでしょうか。
二人は当時の常識からいけば、顰蹙と非難しかかわない組み合わせです。
以前にも書きましたが、身分の低い相手側（主に女性側）が相続の権利を持たない
「貴賎結婚」なん てものが存在したくらいです。
ラウルの気性にしてみれば、クリスを貶めるようなことはなかったはずですから、
あくまで対等な結婚の申し込みをしたんじゃないかなーとは思うのですが。
ま、そんななかで「婚約」をとりかわした二人。
少々品のないハナシで恐縮ですが、どこまで仲がすすんでいたのかも気になるところです。
半年も伊達と粋を良しとするフランス貴族のおぼっちゃまであるラウルがそばにいて…
まーったく何もなかったとはとても思えない（爆）
まぁ、ラウルはそういった貴族の範疇からは少しずれてる気もいたしますが、それにしたって
若くて熱血漢の彼が半年もおとなしくお預けを喰らってたと思うのは･･･苦しい（笑）
半年の合間に、彼女が愛し愛されることを覚え、大人の女性へと変貌していたとしたら。
それがThe point of noreturn での彼女の演技や身のこなしににじみ出ているとしたら。
いくらその手の経験に哀しいかな乏しいとはいえ「音楽の天使さま」は一時期は音楽を通し て
誰よりも彼女に近かったわけで･･･気づかないわけはないと思うのですよ。
その変貌をどんな思いで「彼」は見つめたんでしょうね？
DAWN ONCE MORE で、「これがあなたの望んだことね･･･」と歌うクリス。
英語では「この身体がおの ぞみなの？」という、それまでの彼女を考えれば
結構大胆なセリフも飛び出します。
目の前に立つ愛しい女性。
一人の男として彼女を欲していることに変わりはないけれど、
欲するのと同じくらい、触れることもためらいたくなるような存在でもあったはずで。
その口から出たセリフを聞いた彼の心境･･･むぅぅ☆
彼女にとっての、彼にとっての「キス」の持っていた意味。
秋の夜長にじっくり考えてみとうございます･･･
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