ファ ントムの一 人称における一考察
…っ つーかひとりご と。
（03/03/16 つけたし更新）
舞台 中でなにがめまぐる しく変わるって、ファントムの一人称ほど変わるものも
ないでしょう。（舞台装置とか衣装とかあるだろーというツッコミ不可）「
私」「俺」「僕」…僕はやめろ僕はぁぁぁ！ってなもんですが。
基本は「わたし」ですよね。で、感情が高ぶったり激昂すると思わず「おれ」に
なっちゃったりする。ま、紳士とはいえそーいうもんでしょ。
で、みなさんが「いやーん」と感じられる「ぼく」。
確かにあたくしも「いやーん」でございます。
でも、エリックが「ぼく」を使うのは１度だけなんですよね。
THE POINT OF NO RETURN で、クリスに向かって歌うシーン。
♪どんなーときでもふたりーのちかいーは けーしてかわらないとー
いーってほしい ぼくをーもーとめ…
ここだけ。
あたくしは、これはラウルのマネなんだな、とごく単純に思っておりました。
そう、劇場の上でクリスティーヌに愛を告げたラウルの再現。
クリスに対し愛を求めるのと同時に
「私はおまえの裏切りを知っている（見たんだぞ)」と暗に告げてる
のではないかと。ゆえに、わざわざ自分は使わない「僕」なのではないか？と。
（ある意味、すっげーイヤミなコトしてますが）
しかし、彼の歌は最後まで歌われることなく場面は急展開します。
まるで、彼の愛がけっして成就はしないことを暗示するかのように。
そーいえば、クリスへの呼びかけもかわるじゃん。
「おまえ」だったり「きみ」だったり…。
英語だったら「Ｉ」「Ｍｙ」「Ｍｅ」で済むところですが…いやはや、
日本語ってややこしい。
…余談ですが、このシーンのエリックを見るたびに、お 持ち帰りしたくなります。
あのマント姿にもーうっとり…うふふふふふ☆
＜その後のつけたし更新＞
さてさて、その後ロンドンキャストＣＤを聞き、英語のセリフを聞くにいたって
上の解釈はどうだかな、という気にもなってまいりました。
どうも、ファントムの歌っている部分はラウルではなくクリスティーヌのほうらしい。
「どこへ行くにもわたしを連れていって…いつもわたしと一緒にいると誓って」
どっちサイドの再現をしているかで、またビミョーに変わりますしね。
ま、日本語訳詞にいたってはやはりＡ利Ｋ太ゲージツ総監督の思惑をお伺いしたい
ところではございますがね（笑）
なけなしの英語読解力を駆使して、もちっと探ってみたいところではあります。
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